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【イベントレポート】7月8日開催 第二土曜会

EVENT
2017年8月25日
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6月に開催された第二土曜会が、7月8日(土)に再び開催されました。
 
今回は、日本初の学術系クラウドファンディング会社アカデミスト㈱代表柴藤亮介さんをお招きし、『お金の本質的な価値とは何か』について、スピーカーの柴藤さんと参加者全員を巻き込んだ、双方向のディスカッションが行われ、非常に盛り上がりました。
 
まず、簡単にアカデミスト㈱の説明をすると、「研究したいけれどお金が必要!」という志ある研究者に対し、今はやりのクラウドファンディングで支援を募っている会社です。
代表の柴藤さんはまだ33才という若手で、ご自身も首都大学東京大学院の物理学学部出身で、研究されていた方です。
前半部は、お金に関する歴史をサクッと振り返り(物々交換→貨幣→電子マネー→仮想通貨などなど)、時代時代で果たしてきたお金の役割や価値について説明がありました。
そこから、クラウドファンディングが現在盛り上がって来た時代背景や、その中でもアカデミストが目指している未来、実際に成立している事例を踏まえ、お金とは何なんだろう?というテーマについて各々が意識を高めていきました。
ちなみに、第二土曜会の醍醐味は、参加者が質問をしたい時に行えることです!
しかも参加者の間での議論も大歓迎。かつ、腑に落ちるまで答えるのが約束です。
そのため時に、スピーカーの柴藤さんを置き去りにして、参加者の間で深い議論が巻き起こることもしばしば。
この自由闊達な雰囲気があるため、参加者とスピーカーの一体感が自然と生まれてきます。
たとえば、諸外国の研究者を束ねるオーロラ研究のリーダーの方がEU政府から科研費(研究費のこと)を取得する難しさを語るという国際的な話をしたり、ルネサンス時代の大富豪のパトロンが果たした芸術発展に関する歴史的な話が出たり、学生が飲み会にお金を使うか貯金をするかというような親近感のある話が出るなど、分野を問わず縦横無尽に語り合いました。
終盤では、参加者1人1人が思う「お金とは何か?/何にお金を使うか?」という問いに対する答えをシェアしました。
代表の柴藤さんは、これからのお金の使い方は”繋がること”にあるとの見解でした。
確かに、アカデミストは、志ある研究者とそれを支援する人々を繋ぐプラットフォームですし、柴藤さん自身も各メディアにも登場され、人々を繋いでらっしゃっており、説得力のある言葉だと思いました!
難しいテーマにもかかわらず、参加者全員が対等な立場で話せる場は、見ていて素晴らしく、多様性が求められるこの時代に必要とされる姿なのではないでしょうか。
次回の第二土曜会は、日本刀の刀鍛冶の”秀平”さんをスピーカーに、『刀を生むということ』をテーマに、みんなで話し合います。
33歳にして日本刀の品評会で全国4位を受賞するなど、いま最も注目すべき刀鍛冶の1人です!
こちらに関してもまたレポートさせて頂くともに、今後も第二土曜会の活動に注目していきたいと思います!
 
(レポート:CM古寺)

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