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【会員紹介】東立電機株式会社 代表取締役 加藤貴久さん

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2014年12月3日
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~会員が携わられている会社をご紹介していきます~

創立70年、産業用・工業用ヒーター専門メーカー
東立電機株式会社 秦野工場
代表取締役 加藤貴久さん

http://www.toritsudenki.co.jp/

小田急線秦野駅から駅前の少しの商店群をぬけて、住宅地へ入る。そんなに遠くなく丹沢系の山並みが見えている。住宅も庭が広く、ゆったりとした敷地面積の家が多い。畑のエリアもあって、土の香りがする。しばらくいくと広大な工業団地のエリアへ。工業団地と言っても、研究所があったり、秦野市のスポーツセンターがあったりと、複合的な団地エリアが続く。そんな一角に、今回お邪魔する東立電機株式会社の社屋兼工場の建屋があった。


外光の入る明るい玄関を入り、右手の受付にうかがうとガラスの奥にいらした作業服の女性に今回お話を伺う加藤社長への取次をお願いした。
明るい表情ですぐに階上に上がるようご案内いただき、電話で上の方へはきはきした声でご連絡を頂く声を背に、上の階へ。会社の雰囲気は受付の様子でも十分にわかる。受付の女性は階段の途中でもう一度ガラス越しに見ると、製品部品の選別作業をその受付ルームに見えた部屋で同僚とおぼしきもう一人の女性と行っておられた。受付兼製品選別作業。極めて合理的な働き方とお見受けした。


「こんにちは。」加藤社長はイケメンである。しかし甘い感じではない。工場の半そでユニフォームシャツを来て、眼光鋭く、男らしい動作と真摯な雰囲気、そして落ち着いた語り口。

 

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家族全員アメリカ留学を経験
社長の加藤さんも奥様もアメリカ留学を経験されている。そして現在お嬢様もアメリカ留学中。合理的な雰囲気の漂う工場のレイアウトと働き方は、そのような海外留学の経験もあるのかもしれないと思った。

「なかなかひとことで説明するのは難しいんですよ」

案内された部屋で、自社製品の説明をパンフレットなどでいただく際に、何度か加藤さんの口から出た言葉。さまざまな工業製品の一部に活用されているヒーターを作り、販売されるのだが、温水器、暖房といったなじみのものから、道路や線路に敷設する融雪機能をもったものや住宅の中に設置されるものや、ありとあらゆる「電熱線を使って温める」機能を具体的にさまざまな形状の部品として実現するのが東立電機株式会社の特殊ヒーターの製品ラインアップだった。

「差別化するのも難しい商品」

同業態として競い合う企業は8-10社程度とのこと。用途は極めて広いが、個別にメーカーとの接点をつくり、自社商品をアピールし、試作品製造と先方技術者の打ち合わせを重ねながら、正式受注に結び付けると言うリードタイムの長い販路開拓活動が要求される。なにが決め手になるかについて、「価格や技術力といった単体で差別化するのは難しく、高品質の商品をどのような形状であったとしても提供するための、<溶接技術の高さ>であったり、原料鋼材仕入れから製品制作、納品までをミスなく短期間で行う生産能力などがポイントになる」という。

「溶接甲子園やってみたいと思います!」

工場を案内いただく。製品ごとに製造しているエリアが決まっている。奥の右の方にさしかかると、火花が出ている場所で2人の方たちが一心不乱に働いている。光線防御のマスクをあげていただくと、みんな若い。
「近隣の専門学校から入ってもらった人たちなど、良い採用循環が働いていて、若くて技術力の高い溶接技術者が当社にいてくれるのは、強みだと思っています。」
「こうした人たちをもっと増やし、伸ばしていくためにも、その技を競い合う、全国溶接技術者の大会のような溶接甲子園をやってみたいと思います。」
その他の工場でお会いした方たち全員の年齢層も男女比もバランスが取れているなと感じた。そしてみなさん明るい。必ず挨拶をしてくれる。きびきび動いている。良い現場の雰囲気に満ちていた。

「潜水艦の調理台に使うヒーター」

「あれ?これなんですか」半製品のまま出荷納品となるものが多い同社の製品の中でも、どうやって何に使うのかさっぱりわからない商品が目に入ったので、思わず聞いてしまった。 「これは、潜水艦の調理台に使うヒーターです。潜水艦では音を出してはいけません。人の歩く音も厳禁。それくらい音に気を使う現場だから、音をさせずに温めるにはヒーターを使うしかないんです。」

潜水艦の調理台まで同社のヒーター製品の用途は及んでいる。驚愕である。

「明るい社内」

ちょうどお昼にさしかかった。作業工程が順番に次々と止まり、整理をして昼食休憩に入られる。商品ご説明を受けた部屋の隣の部屋で、みなさんお弁当などを広げて昼食を食べられていた。明るい昼食タイムである。窓は開け放たれ、良い風が社内を抜けていく。加藤社長とみなさんの声のかけ方かけられ方もそんな感じを受ける。風通しの良い一体感のある現場がどこにいっても感じられた。

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齋藤真織

WRITER  齋藤 真織(Maori Saito)

人生が豊かに過ごせるために、やりたいことをカタチにするために、もっとビジネスを身近に活用できる社会実現のために、スモールビジネスデパート運営中。自らも多くの起業体験、現在も数多くのビジネスに携わっている

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