MENU

ピックアップビジネスvol.2「出張!お祝い写真館」

MEMBER
2014年10月24日
ツイート

16

登録者(起業者):唐牛航さん

1979年生まれ。アパレル会社就職、ITベンチャーへ転職、退職後、社会福祉専門学校入学。
今年度での卒業、資格取得後の介護福祉分野での起業を目指して準備中。


ビジネス概要

① 業種: 介護福祉業界  周辺事業分野
② 事業キーワード: 撮影、家族、記念、感謝、写真、IT、介護福祉士
賀寿、慶事、誕生日や記念日、ご家族の集いなど各種イベントで、指定場所まで介護福祉士とプロカメラマンが出張し、動作の介助が必要な方でも安心して記念写真を撮影できるというサービス。

17

 

市場概況

① 超高齢社会到来、介護福祉ビジネス増大の中で、周辺事業のニーズの高まり ② 介護福祉事業という実務に加えて、本質的な人間としての「人とのつながり」を求める欲求を事業サービスとして具現化 ③ 事業当事者自身が社会人経験を経て、通学、介護福祉士の資格取得中に施設現場を体験しながら事業アイディアを発案 ④ スモールビジネスデパート会員として、「つながる」テーマ別ミーティング参加や、事務局とのディスカッションを経ながら、事業企画立案、FS実施中。

19

 

起業者インタビュー

きっかけは

父が何度か体調を悪くして、介護の必要な状況が訪れ、自分のビジネスキャリアも考え直さなければならないという局面で、逆にこれは介護福祉という分野を仕事にするチャンスと発想を転換したことがきっかけです。それから資格を取り学ぶために学校に通い始め、今二年目を迎えています。

 

アイディアの原点は

学校に通いながら、介護施設でのアルバイトをさせてもらい、実際の介護の現場を勉強させてもらっている中で、本当は介護される人の立場に立ってもっとできることがあったとしても、なかなかそこまで手が回らない現実を見てきました。そこで介護の現場をより豊かにするサービスがビジネスの観点であってもいいのではないかと考えるようになりました。施設で介護の仕事に従事されている方たちは、目いっぱい仕事を抱えて奮闘されていますし、周辺にさまざまなビジネスが生まれていく予感がする中で、今回立ち上げようとしているサービスを考えつきました。

 

ビジネスとしてのウリは

なにより家族で介護されている方を中心に集まるという行為そのもののきっかけにこのサービスはなると考えています。正直、介護が必要な人を訪ねていくのは、家族、親戚でも躊躇があります。そこで介護士がプロとしてそこに存在することで、集まる方たちは気兼ねなく集うことができます。また、写真はいつまでも思い出に残るものです。意外と家族や親せきでも、冠婚葬祭以外でプロのカメラマンに写真を撮ってもらうことは少ないものです。楽しそうな笑顔の写真一枚があるだけで、それを眺めながら介護が必要な方もより幸せな毎日が送れるようになります。

 

悩みは

良いサービスになると思っていますが、価格設定に悩んでいます。介護士とカメラマンを派遣すると相応にコストがかかるので、ある程度の価格に設定する必要があります。ただあまり高く設定しすぎると利用していただける可能性のある方が絞られてしまうという悩みがあります。
またどなたにご負担頂くかというと介護を必要とされる方のご家族やつながりのあるご親族を想定しているのですが、その方たちにどうやってこのサービスを知ってもらうか、介護の必要な方へのプレゼント、贈り物として認識されることを想定していますが、どうやってそうしたニーズにリーチしていくかも思案のしどころです。

 

今後のスケジュールは

まずは具体例を増やしていくことで、どこに問題点があるか、実際に利用してみていただいてどのように感じたか、満足度と価格との関係性などもふくめて事例を増やしていきたいと考えています。介護施設にもまわっていきたいですし、やりたいと思うことはたくさんあります。一方で今年度は資格取得のかかった年度でもあり、勉強とビジネス立ち上げで非常に忙しくなりそうです。 会社立ち上げ時期はまだはっきりと決めてはいませんが、一緒に検討を進めている仲間たちと一緒にスケジュールを決めていければと思っています。 進めていくに当たっては、スモールビジネスデパートの会員や事務局のみなさんにもどんどんアドバイスや応援、そしてサポートをしてもらいながら、一歩一歩夢の実現に近づいていきたいと思っています。

 

ビジネスの目利き(事務局)

唐牛さんは、普通ならネガティブにとらえてしまう人生の経験を起業のきっかけ(原点)とされています。なぜ起業するのかは大切な原点です。お金を稼がないとどうしようもないという原点や、どうしてもこれをやらないと人生に満足できないという原点もあります。なにが正解ということもありませんし、どれが成功しやすいということもないと思います。そうした中で、唐牛さんの起業の原点は、まるでそうすることが運命のように設定されていると感じられる起業です。ビジネスキャリアを進めようとする中で、何度もお父様の体調悪化による介護必要性が起こり、そして決断をされるということになりました。
18もうひとつ注目しておきたいポイントは、勉強をしっかりして必要な知識を資格という形で取られながら(経済的には厳しい道です)、一方で学生という地位をしっかり生かして、さまざまな施設での実務経験、見学、人脈や実践的な事例の習得などに余念のない日々を過ごされています。起業しようという業界の実態をつぶさに観察したうえで、なにが必要とされそうか、なにが難しそうか、など十分な実体験と、資格取得による知識体系を2年間という限られた期間(とはいえ起業時の2年間はとても長い2年間でもあります)でしっかり進めようとされていることです。

最後に、起業を進めることを幾人かの共有できる価値観を持ち、それぞれの役割分担をもった仲間と立ち上げようとされていることです。起業家や社長はとても孤独を感じることが多いものですが、どれだけそこを支えてくれたり、最初のビジネスアイディアをもみこんでいくのに必要な議論を交わせたり、仲間とともに起業していくという体験はのちのちとても生きてくる起業の仕方だと思います。

時代的にも社会的にも、必要とされてくる介護福祉業界の分野での起業。スモールビジネスデパートとしても、そしてこの事業に関心を持っている会員の方たちと一緒にサポートを続けていきたいと考えています。

 

ツイート
齋藤真織

WRITER  齋藤 真織(Maori Saito)

人生が豊かに過ごせるために、やりたいことをカタチにするために、もっとビジネスを身近に活用できる社会実現のために、スモールビジネスデパート運営中。自らも多くの起業体験、現在も数多くのビジネスに携わっている

プロフィール